私たちは、キリストの教えをもとに兵庫県下、神戸市地域そして但馬地域において事業を展開しています。但馬地域におきましては、「1.仕える精神の実践 2.あなたも行って同じようにしなさい」の2つの基本柱を掲げ、その実現に向け職員一同頑張っております。

「仕える精神の実践」とは、よく言われることですが、やってあげるのではなく、やらせて頂くということです。具体的には、職員の言葉や態度でご利用者やご家族の方が、傷ついたり、嫌な思いをしないようにすることです。

「あなたも行って同じようにしなさい」
聖書に出てくるお話です。
但馬愛の園グループに介護の相談に来られた方に対し、介護に関するあらゆることがらに対し、誠実に対応し希望にお応えしようということです。

聖書に出てくるお話とは、次のようなものです。
一人の律法学者がイエス・キリストに向かって「私の隣人とはだれですか」と聞いた時の答えが次のようなものでした。(少し長いですが)
「ある人がエルサレムからエリコに下っていく途中、強盗に襲われた。彼らはその人の着物をはぎ取り、打ちのめし、半殺しにしたまま行ってしまった。すると、一人の祭司がたまたまその道を下ってきたが、その人を見て、道の向こう側を通って行った。

また、同じく、一人のレビ人が、そこを通りかかったが、その人を見ると、レビ人も道の向こう側を通って行った。ところが、旅をしていたあるサマリア人が、その人のそばまで来て、その人を見て哀れに思い、近寄って、傷口に油とぶどう酒を注ぎ、包帯をしてやった。それから、自分のろばに乗せて宿屋に連れて行き、介抱した。
その翌日、サマリア人はデナリ(銀貨)二枚を取り出して、宿屋の主人に渡し、『この人を介抱してください。費用がもっとかかったら、帰ってきたときに支払います』と言った。
さて、あなたはこの三人のうち、だれが、強盗に襲われた人に対して、隣人としてふるまったと思うか」
律法の専門家が、『あわれみをほどこした人です』と言うと、イエスは、『では、あなたも行って、同じようにしなさい』と仰せになった」(ルカによる福音書第10章)

これは「よきサマリア人」と言われている有名な話です。「困っている人の良き隣人になろう」。これらが、私たちが介護を考えるときの基本です。